2014-06-04 彫刻が語る物語とは 旅先で お姫様の籠をイメージしたという日本平ロープウェイに乗り向かった先はもちろん、家康公を祀る久能山東照宮拝殿で参拝後、正面の頭上を見あげると・・・ 極彩色の彫刻が目に入ります。そして、そのひとつがこちら 割った水瓶から子供が飛び出している彫刻で、題名は・・・司馬温公(しばおんこう)の瓶割(かめわり)むかし、中国の司馬光という人が子供の時一緒に遊んでいた友達が、大きな水がめの中に落ちてしまいました父親がとても大事にしていた水がめでしたが、司馬光は石で瓶を割って水を抜き、中の友だちを助けてあげましたそれを聞いた父親は、水がめよりも友達のほうが大事だと司馬光を責めることはなかったそうです・・・乱世の戦国時代を生きた家康公も、この彫刻によって生命の大切さを伝えたかったのでしょう。ちなみに、下の写真は2009年の7月に日光東照宮で撮った陽明門ですが、 九つ並んだ真ん中あたり東照大権現額の真下の彫刻も、司馬温公の瓶割でした