端午の節句と鰹節
【縁起物としてのかつお節】 内祝としてよく使われる鰹節。これには理由があります。 かつお節は、その切り口が、松の木の年輪に似ていることから、松の気高さを讃える意味で「松魚節」と呼ばれています。 昔から縁起が良いものとされ、祝儀、中元、歳暮の贈り物として使われてきました。 |
特に、結納や結婚式では、かつお節は欠かせない存在です。
雄節と雌節を合わせると夫婦一対となり、その形が亀の甲に似ていることや、表面の黒皮、肌の笹の葉模様、先端の梅形の削りを松竹梅に見たて、特に縁起の良いものとされ、『結婚式の引出物』として良く使われています。
日本人と鰹の付き合いは古く、大和朝廷は鰹の干物(堅魚)など、鰹の加工品の献納を強制していた記録があります。伊勢神宮などの社(やしろ)の上にある丸太を「鰹木」というが、当時の鰹を屋根の上で干したことを模した物です。
鰹節(干鰹)は神饌の一つでもす。
また、かつおは「勝つ男」、節は「武士」にたとえて『勝男武士』(かつおぶし)に通じます。
室町時代には織田信長は鰹節を「勝男武士」と表し、勝ち戦の祈願に使ったそうです。
縁起の良い鰹節は、元気な子に育つようにと『出産』や『端午の節句』の内祝や、『七五三』・『入学』の内祝、『快気内祝』などの贈り物として好んで使われるようになりました。
鰹節の種類や詳しい説明などはこちら。
ちなみに鰹節屋の当店は、贈答用の鰹節の場合(鰹パックは除く)、左の写真のように掛け紙をかけ、水引で包み、熨斗を付け、名入れ短冊を付けて包装をします。 |