時代の変化と文化の継承

matsusaku2005-04-13



花冷えで昨日今日と寒い日が続いている。
桜も散り始めてきた。

うちは浜松の乾物店だが、インターネットタウンページで浜松の乾物屋を探すと2件しか出てこない。こんな感じ。
もう一軒も当店の同じ肴町。友達のお店である。
今では乾物屋を知らない若者がいる(いや、たまにご年配の方もいる)くらい珍しい業種になったしまったようだ。


浜松は、徳川家康が29歳から45歳までの17年間浜松城主を勤めたところ。
肴町は、家康のまちづくりの一環とし江戸時代から魚商を集めて作られた町。
昭和の中期くらいまでは、軒並み海産物店で上野のアメ横くらいの賑わいを見せていた。


今では、ブティック・飲食店・結納店・美容室・乾物店などが混在する街となっている。
時代の変化である。昔と変わったと嘆くお客さんも多いが変化していくのが街。
その時代時代で魅力的であればよいと思う。


当店も3年位前から素人の手習いでホームページを開き始めたが、それも時代の変化についていくため。
変わっていくことが、続けていくことのような気がする。


乾物は、日本伝統の保存食品である昔のインスタント食品でもある。
使う人は減ってきても、なくなることはない。
最近テレビで健康によいと取り上げられる食品に、いかに乾物の多いことか。
また見直されるときがくる。いや、静かに来ているのかもしれない。


日本食文化の伝統を継承する意味でも、当店は乾物屋を営業し続けていくつもりである。