遠州浜松・松尾神社祭礼

matsusaku2008-06-14

6月15日は、当町(肴町)の氏神様「松尾神社」の例祭だ。
浜松には5月に大規模な浜松まつりがあるから、6月の松尾神社の祭りは少し盛り上がりに欠けてしまうのがちょっとつらい。

今年は肴町が年番で、神社の幟(のぼり)立てや世話をしなくてはいけない。
また、自分自身の隣保も町内の年番なので、町内の神事の進行をしなくてはいけない。


行事としては、まず町界に立てる笹竹を知り合いの竹林までとりに行く。
肴町の場合全部で17本立てなければいけない。
そのあとは、軒花を路面店の各戸に5本1束で配りる。

また、例祭の前には早朝に浜垢離(はまごり)という禊(みそぎ)の儀式をし、浜(遠州灘)でとってきた砂を、町内の各家の軒先に置く。


第二土曜日は、神社に神輿を取りに行き、肴町まで運んできて、お仮り家として公会堂に1泊していただく。
そして、第二日曜日8:45に宮司祝詞(のりと)を挙げに来て、9時より10時半まで肴町を神輿が練り歩き次の伝馬町に渡御します。

・・・というお祭りです。

毎年、担ぐ神輿は水をかけるので、簡単なものを出すのだが、今日は何年かぶりに立派な本神輿を出して煤払いをした。

【本神輿】



 正一位 松尾神社 
浜松市中区元魚町29

松尾神社は、今から約1,300年前に創建された浜松の産土神(うぶすながみ)浜松神社が起源です。
その後、1,577年に徳川家康浜松城築城のとき、旧城内(現在市役所西隣り)にあった浜松城守護神の松尾社と合祀して元魚町へ移転し、松尾神社と改称しました。    
以降、歴代浜松城主の崇敬が厚く、三つ葉葵の紋を使うことを許されています。神社の階級では最高位の「正一位」を与えられ、正しくは「まつのおじんじゃ」と言います。
また、本殿前の狛犬は1,860年製作の貴重なもので、明治天皇ご愛用の茶碗も所蔵しています。




§ ご祭神・ご利益 §
松尾神社主祭神は、三柱の神様です。
大山咋神(おおやまくいのかみ)
京都の松尾大社と同じ山を司る神様。お酒の神様でもあります。スサノオ神の孫にあたります。
◎ご利益:国土開発・酒業繁栄・家系繁栄、厄除開運など。

◇市杵嶋姫神(いちきしまひめのかみ)
弁財天と同神化された海の神様。宗像(むなかた)三神三姉妹の中でも美人の神様として有名です。
◎ご利益:海上安全・財福開運・芸能上達など。

◇白髭の大神(しらひげのおおかみ)別名:猿田彦神(さるたひこのかみ)
導き・交通安全の神様。天照大神のお使いが地上に降りてくる時、道案内をした神様です。
交通安全の守護神として警視庁にも祀られています。お神輿巡幸の先頭の天狗がこの神様です。
◎ご利益:延命長寿・方位除け・厄除開運・良縁祈願など。



§ 祭礼・行事 §


◆例祭日・お神輿ご神幸(おみこしごしんこう)
例祭日は6月15日。お神輿ご神幸は6月15日前の土・日曜日。
氏子町の安全を祈り、水かけ神輿を氏子各町順番に渡御します。
また、総重量390kgもある絢爛豪華な大神輿も所有しています。
氏子町は、肴町・伝馬町・千歳町・平田町・旅篭町・塩町・成子町・東菅原町・西菅原町・元魚町の10ヶ町です。

◆茅の輪くぐり(ちのわくぐり)
毎年6月30日には、半年分の穢(けが)れを祓(はら)う、茅の輪くぐりの神事が行われます。
鳥居に茅(かや)で作った大きな茅の輪が吊るされ、参拝人はここをくぐって神前でお祓いを受けます。帰りにこの茅(かや)を1本抜いて自宅の軒先に差しておくと、災厄を免れるなどといった言い伝えもあります。